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東村山市中央公園周辺に住んでいると世界はこう見えています。偏見多めでしょうが。
伝言ゲームってやったことあります?
わたし、実際にやった記憶がないんです。
そういう人、意外に多いんじゃないかなあ。

あのゲーム、考えた人もすごいと思いますが、やっぱり誰でも知っているほど、内容にインパクトがあるゲームだと思うんです。
だって、隣の人から聞いたことを反対隣の人に伝えるだけなんですよ。
まさか内容が変わってしまうなんて思わないじゃないですか。
それが、全然違う内容になってしまう。
もちろん、面白いです。そして、伝言って結構、難しいのだな、と思うのです。

「前の天皇陛下はいつも座ったまま」 宮内庁、毎日報道の首相発言を否定 「上皇さまの尊厳傷つけ、極めて非礼」
https://www.sankei.com/life/news/190520/lif1905200036-n1.html

発端は毎日新聞の記事です。
安倍首相が内奏のあと、
「前の天皇陛下はいつも座ったままだったが、今の陛下は部屋のドアまで送ってくださって大変恐縮した」
と言ったらしい(安倍首相本人から直接聞いたわけではなくて、関係者から聞いた)、と報じました。
これに対して、宮内庁は、安倍さんに確認したらそんなこと言ってないらしいし、怒ってるよ、と言っているそうです。

これを受けてネットでは、毎日新聞が安倍首相の発言をねつ造してけしからん、という話で盛り上がっています。

真実を知っているわけでもないですし、解き明かす手がかりも少なすぎるので、毎日新聞がねつ造した可能性も否定できません。
でも、仮にねつ造したんだとすると、一体何が目的だったのだろう、が疑問です。

安倍首相が前の天皇を貶める発言をしたことを報じ、安倍首相の支持率を下げる。
これを毎日新聞の目的と捉える向きもありますが、まあ、それはないと思いますよね。
毎日新聞の記事がネットで見つからないのですが、もし安倍首相を貶めたいのであれば、最後の「大変恐縮した」が不要です。

そうなると、毎日新聞が報じた通りの発言を安倍総理はされたのだろう、ということになります。
宮内庁は否定してんじゃん!と思いますか?
宮内庁は安倍さんに確認したらそんなことは言ってない、と言っています。
いくらでも口裏を合わせられるので、宮内庁が正しいことを言っている、ということにはなりません。

宮内庁の方は毎日新聞と違って意図が明確です。
本人たちが言っている通り、その発言の通りだとすると、「上皇さまの尊厳を傷つける」ことになるのでそれを回避したいのでしょう。

もう一つ、宮内庁は内奏を実際に自分の目で見ているわけではないのです。
実際に前の天皇が座っていたのか立っていたのか、確認すればいいのですが、そうできない事情があります。

それは、ことが内奏にかかわるからです。
内奏は国務大臣(安倍首相)が天皇陛下に対して政治の状況を説明すること、なのですが、天皇陛下が政治には関われない(戦前の反省を踏まえて)ことから内容が開示されていません。
正確な状況は分かりませんが、公開されている写真を見る限り、安倍首相と天皇陛下の二人で、余人を交えず話していても不思議ではない感じです。

さて、毎日新聞の記事は、前の天皇の話、今の天皇の話に分けられます。
宮内庁が否定しているのは前の天皇に関する話です。
ということは、後半の今の天皇はドアまで見送ってくれた、は正しいことになります。

安倍さんがこの発言をされたのであれば、前の天皇はドアまで見送りには来なかった、のでしょう。
では、座ったままだったのか。
それとも、立ち上がったけどドアまでは来なかったのか。
それは、どうともよくわかりません。
毎日新聞が伝言ゲームの末の回答を間違えて聞いた可能性が否定できないのです。

さて、この文章はここからが本題です。
仮に前の天皇陛下が、内奏が終わった安倍首相を座ったまま見送ったとして、それは天皇陛下が非礼だ、という話になるのでしょうか。

私は陛下のお歳を考えれば、座ったままでいいんじゃないかと思います。
いや、総理大臣から何やら難しい話を聞いて、終わったらすぐに立ち上がれ、とか言えません。
私は宮内庁が、普段の上皇の立ち居振る舞いから考えると、と言っていることが怖く思います。
普段、そんなお歳を考えない対応をされているのかと。
それは周りが止めないといけないのではないかと。

安倍首相も、それを非礼だと思って、今の天皇の対応(ドアまで来てくれる)を話したわけではないと思います。
天皇が変わり、やり方が変わって新鮮に思う気持ち。それを素直に、実例を挙げて表現しただけではないでしょうか。

わたくしたち日本国民は、前の天皇陛下が国民のそばにいてくださり、国民とともに歩んできてことをよく理解しています。
長期にわたる公務(と生物的な時間の経過)により、疲労が蓄積されていることも理解しています。
今回の、揚げ足を取るような批判の可能性に備えた宮内庁の怒り方は、日本国民だれもが当然に思うところを、却ってややこしくしているような気がしてなりません。
そんなこと、果たして望まれているのかあ、と思ってしまうのです。

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再配達が社会的なニュースとなっている昨今です。

前提として配送業者(クロネコヤマトとか佐川急便とか)がこれまでサービスの改善を重ねてきており、安く、質の高い物流が日本では存在しています。

しかし、ネットを含む通販の拡大により、宅急便の数が増えています。一方で、人口が減少する社会において、配送会社も人手不足です。

そのため、これまで通りの料金で、これまで通りのサービスを続けていくのが難しくなりつつあります

配送会社の改善策は大きく2つあります。

一つは料金を上げること。もう一つはサービスの質を下げることです。

いずれにしても、利用者からすれば、うれしい話ではありません。

そこで、利用者が少し協力することで、配送会社の負担を減らすことができるのではないか、という発想が生まれています。

協力の中身ですが、配送業者からするとコストが増える要因となっている再配達を減らすことです。

多くのネットショップでは配送時間の指定ができることから、その時間に家にいましょうとか。

あるいは宅配ボックスに入れてもらえば再配達が必要なくなるから、積極的に設置しましょうとか。

そんな話になっています。

これが具体的な方策となると、国の施作として国土交通省の取組や環境庁の作ったポスターなんて話になるわけです。

一方で、楽天と日本郵政が提携して再配達しないで受け取った場合にポイントが付く、というサービスも始まりました。

再配達されなければポイントが付く、ようなサービスは宅配業者が独自に行う可能性もありますが、どうやってポイントをつけるかが問題です。

Tポイントが貯まったりするようになるんでしょうかね。

さて、再配達を減らすことが社会全体にとっていいことだ、とわかったところで、わたしは再配達なんてほとんどしてもらわないもん、と思っていたんです。

ゴミの減量に取り組んでいます、とか、環境にやさしいことをしていますぜ、的な感覚ですね。

ところがところが、再配達の憂き目に遭った、というか、再配達に加担してしまったのです。

気持ちとしては、やってもうたー!ですよ。

部屋の電気をつけっぱなしにして1日外出しちゃったときのような気持ち、と言いますか。

ここからが本題です。

その荷物、冷凍物だったのですが、配送会社が、同じ日に2回、届けに来てくれたっぽいのです。

まず、水曜の夜、帰宅して不在票に気づきました。その時点ですでに2回配送されていたようで。

次いで、翌日の木曜、この日も受け取れないので、週末の日曜に受け取れるよう、ネットで手配しようとしたんです。

ところが、冷凍物だからなのか、ネットで再配達日時の指定ができなかったのです。

んで、、コールセンターに電話しようとして、、、

忘れていました。

そしたらですね、木曜に、いらっしゃったようです。これまた帰宅してから不在票を見て気づいたのですが。

申し訳なさが貯まる一方、何で連絡もしてないのに何度も来るのさ、とも思いました。

八つ当たりだと自分でも思っていますが。

金曜になって、ようやく、コールセンターへ電話して、日曜日の配送をお願いしました。

この時、音声ガイダンスに従って、配送日時の指定をしたところで、「受け付けられません、コールセンターへ電話してください』と言われて、いまかけているのが、そのコールセンターじゃないの!?と思いました。

改めて、オペレーターへ繋いでもらい、日曜の再配達をお願いしたんです。

ところが、答えはNo!

ここで初めて、送り主からの指定で、金曜の夜までに配送が必要、とされていることを聞かされます。

その期限を過ぎて保管するのは嫌なんですー、と言われ、そこを何とか、みたいなやり取りを経て、じゃあ土曜日の午前に、こちらが集配センターまで取りに行きますから、それまで保管しておいてくださいよ、という話になりました。

ここで、一応、預かっている荷物を確認して、土曜日に取りに来てもらうかどうか、もう一回連絡するね、と先方(コールセンターのオペレーター)が仰るのです。

で、確認の終わる電話を待つこと1時間あまり、電話がかかってきたのですが、、、

この電話、さっきのオペレーターとは別の人からの電話でした。

さっきのオペレーターが中年のおじさん、今度は中年のおばさん。

中年のおじさんが丁寧にとろとろと対応されるのに対して、今回はマシンガントークです。

そして、荷物の状態を事細かに説明してくれるのです。

発砲スチロールの形状がどうで、それをどうおいて、送り主からの指示で発砲スチロールの蓋を外して保管して、、、と。

やっとのことで話をさえぎって、私としては、金曜の夜までしか保管できないものらしいけど、土曜日に取りに行ってもOK?を知りたいだけなんだ

けど、を聞いてみたところ、ああ、それなら問題ありませんよ、という即答が。

で、翌日、無事に荷物を受け取ることができたわけです。

今回、途中で担当者が代わってしまったことで、混乱が生じています。

これをどうやって解決するかですが、担当者同士のコミュニケーションをもっと促進すべきだ、みたいなことはよく聞くわけです。

もちろん、そうしてくれることが一番いいのは言うまでもありません。ですが、ちょっと精神論に偏りすぎな対応のような気もします。

もっと頑張れ!みたいな。

世の中の多くの事(あるいは問題)はYes/Noの2限では語れないものの、一方で、私たちの身近な問題の大半はYes/Noはっきりしないために混乱しているような気がします。

今回の例でいえば、金曜日を越えて荷物の受け取りができるか否か、のYes/Noす。

口頭での会話の中でYes/Noを確認することは結構大変なのかもしれません。

しかし、メールではもっと簡単にできるはずです。

が、実際にはあまり使われません。その理由は、自分でフォーマットを設定する必要があり、相手がそのフォーマットに対応して回答してこないことが多くあるからです。

半ば強制的に相手にYes/Noを返答させるためにフォーマット、それがメールに埋め込まれる日は近い将来に来るのでしょうか。

ちなみに、何度も再配達された荷物の中身は妻の親戚が美味しさに感動したんだ!ということで、我が家の分も注文してくれた塩辛でした。

妻は好きなようで、どお?と勧められたのですが、正直私はあまり好きではなく。

もごもごしていると、美味しいのか美味しくないのかはっきりしてよ!と怒られました。

まあ、曖昧な回答をするしかないってこともありますね。

4月に入りました。

入学、就職、転勤や異動などで新しい環境に身を置く人はもちろんのこと、昨日と同じ一日を過ごしている人であってもそわそわした気持ちになるのが4月の上旬です。

桜が咲き乱れるせいかもしれません。

上京してきたばかり、あるいは着慣れないスーツ姿のワカモノを多く目にするからかもしれません。

しかし、多くの社会人にとっては、電車が混む、というのが一番の実感を伴う環境の変化なのではないでしょうか。

朝の通勤電車は言うに及ばず、帰りの電車の混雑度も急上昇します。

もちろん、我らが西東京市民、なかんずくひばりヶ丘周辺にお住まいの皆様の頼れる足、西武池袋線についても同様です。

ゴールデンウィークまでだとは思いながらも、この混雑に辛抱してお付き合いしていく必要があるのです。

そんな西武池袋線ですが、45日の夜半、人身事故で久々に止まり、運転再開の電車は普段にも増して混み合いました。

池袋駅の5番線のホームで入場規制していたほどです。

私、昔は電車のダイヤが狂うと、イライラいーらいらしていました。

状況は分からないし、見通しも立たないし、と。

でも、最近は駅でのアナウンス、Twitterなどでの状況説明と、各段に対応が良くなってきていて、いーよいーよ動くまで待つよ、という気持ちになります。

鷹揚になった理由は、西武線の対応の良さだけではなく、スマホで時間がつぶせるようになってきたこともあります。

歳をとった、ってこともあるんでしょう、認めたくはありませんが。

さて、西武線の対応の良さは、事故があったその時や電車が動き出すまで、に留まりません。

翌朝には、ひばりヶ丘駅に設置してあるホワイトボードにお詫びが貼りだされています。

正直、そこまでしなくてはならないものなのか、と思います。別に事故の責任は西武鉄道にあるわけではないし、事故が無くなることはないんだし。

ただ、電車の時間が狂うと怒り狂う人って一定数いるんですよね。

駅員さんに食って掛かる人とか見ると、その人が悪いわけではないのに、といつも思います。

もちろん、乗客同士で一触即発、ってことも良く目にします。

大人になって社会に出ると、怒る、という行為がマナー違反だと見なされます。

冷静に、微笑みながら、会話するのがマナーなわけです。

それでも人が怒る理由は三つ挙げることができます。

マナーを理解していないか、マナーを守れないほど激高しているか、マナーで許容される怒ってもいい条件に合致しているか。

怒ってもいい条件、とはなんでしょうか。

一つは、怒る人の立場が怒られる人と同等、あるいはより下であることです。

言い換えると、自分より立場の弱い人には怒っていけない。

そしてもう一つは、怒っている理由が周囲の同意を得ていることです。

さて、務台政務官が災害地域の視察の際、職員におんぶされたことで有名になった復興庁。

その大臣でもある今村復興大臣が記者会見で怒り狂い、批判されています。

村復興相 自主避難の質問に「うるさい」も 職務続ける考え

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170406/k10010938901000.html

また、質疑応答の全文が復興庁のホームページにアップされています。

過去の会見録もあわせて読んでみると、今村復興大臣はいつも丁寧に回答していることが分かります。

しかも、相当、正直に回答されている印象です。

東日本大震災、に限らないのですが、災害の被災者は、大変な想いをされていると思います。

そのため、復興庁に対する期待値は非常に高くなります。

一方で復興庁はその全てを解決できるわけではありません。

従って、いくら一生懸命、できる限りのチカラを尽くしたとしても、批判しようと思えば、いくらでも批判できてしまうお仕事なのです。

怒っている理由について周囲の同意が得られると言うのは、明らかに一方が悪く、それに対して反省する態度を見せていない、ような場合です。

批判に対して怒りだす、というのは、怒っている理由が周囲の同意を得ているとは言えません。

質問した記者の立ち居振る舞いも、記者会見での質疑応答も、、怒ってもOkと言いたくなる人が一定数いると思うものの、逆に一定数しかいないものでしかありません。

立場については、記者よりも、大臣が圧倒的に上です。

それは、もう記者会見では相手にしない、と大臣が言っていることからも明らかだと思います。

つまり、今回は怒ってはいけないケースだった、ということです。

それも、一般的な大人として起こってはならないケースです。政治家だから大臣だからどうのこうのではないのです。

小学生の息子/娘に、背景を説明した上で、この動画を見せて、こういう大人になるんだよ、と教える親がいるでしょうか。

私は記者会見での今村大臣の回答は、誠実であったと思いますし、言っている内容も賛否は分かれるとは思うものの、判断として理解できないものだとは思いません。

それだけに、一層残念なんです、責任をもった政治的な判断を台無しにしてしまうような言動が。

何ですかね、部下だけがメディアに取り上げられて、イライラされていたのであれば、今回のケースで全国区に名が売れてよかったですね、とも思いますが。

残業時間の上限についての議論が進んでいます。

電通における社員の長時間労働の問題に端を発していることから、主に労働者の保護の観点から、長時間労働をどう抑制するかが論じられています。

もちろん、望まない、健康に害のある長時間労働を、資本家が労働者に押し付けるのは抑制されるべきでしょう。

しかし、労働時間の問題は、単なる労使間の問題とだけ捉えるべきではありません。

労働時間は、サービスの受け手としての私たちにも影響が生じるからです。

メリットとしては、長時間労働はサービス品質を落とすため、これを回避できる、という点を指摘できます。

格安のバス事業者がドライバーに長時間の運転をさせており、結果として運転中に疲労から意識を失い事故を起こした、という事件は忘れてはならない教訓です。

命に関わるから、安全に関わるから、という問題ではありません。スーパーのレジ打ちのアルバイトであっても、打ち間違えて変更に手間取るのであれば、それはサービス品質が落ちていることになります。そして、それが長時間労働によっても引き起こされるのであれば、長時間労働を抑制することでサービス品質が上がる、ということです。

もちろん、デメリットもあります。

長時間労働を抑制することでサービス品質が下がる、ということです。

こちらは最近話題のクロネコヤマトがいい実例なのですが、長時間労働させられないから人出不足でサービスの一部(受取時間の指定等)をやめます、あるいは値上げします、ということが起こります。

人出不足は医療の世界でも同じで、お医者さんが全員労働時間の上限を超えているため、今月、こちらの病院ではもう手術ができません、病状が悪化しても対応できません、みたいなことに繋がると言うことです。

さて、本題ですが、森元学園を巡る政治的なゴタゴタの中、籠池理事長の証人喚問が行われました。

ざっくりとした感想としては、(1)真相解明に向かったとは思われない、(2)そのため自民党にとっては失敗だった、野党にとっては時間の無駄だった(3)結論として、国会ではもっと他にやるべきことがあるのでは、の3点です。

(1)については、特定の証言を取り上げて評価できるのかもしれませんが、疑いが強まった/弱まった程度の話のように思います。

(2)ですが、自民党としては証言の中で明確に疑惑を晴らすことができなかったことが失敗です。

なんのために証人喚問を行ったのか、も分かりませんし、危機管理能力がないと言う評価にもつながってしまっています。

一方で野党にとっても、真相を解明するような質問ができないことを明らかにしただけだったように思います。

森元学園問題はそもそも籠池氏側の動きがおかしく、行政としては法制度の枠内で便宜を図って対応している案件だと私は思います。

えこひいきがされていたり、それが政治家がらみだったとしても、倫理的あるいは心情的な問題になるだけ。

国会でする話なの?と。

本来、事実関係が明らかになっていることの評価、あるいは対応策の議論をすべきなのが国会なのでしょう。

疑惑を追及する、のはマスコミですとか、捜査機関に任せておけばよいのでは。

と、思うのですが。

残念なことに、世間の注目が集まることと、真相解明が進むことがセットになっていることがしばしばあります

豊洲市場の問題などもそうですし、オリンピックの競技場建設の話もそうです。

これは、注目を集めることで、より多くの人が資料に接するようになる結果、真相に近づく面もあるでしょうし、また当事者の中に注目され鵜と黙っていられない人がいるってこともあります。

なので、仮に今回の森元学園について、何も出てこなかったとしても、だから初めから騒がなければよかった、とは言い難いです。

これが残念だと思うのは、疑惑をもたれ注目されることが、関係者に多大な迷惑をかけることになるからです。

結果的に問題が是正されたから全てが許されるわけではなく、報道/取材の被害にもっと目を向ける必要があるのでしょう。

ちょっと話がそれましたが、今回の疑惑の中心にいらっしゃる籠池理事長。

昨日は国会で証言された後、記者会見を開かれたと言うことで、年齢も考慮するとなんと元気な人なのだろう、という感想もあります。

しかし、私は、籠池さんって昨日は、あるいはここ1か月は何時間働いたんだろう、が気になっています。

何を持って働いた、というのか厳密に定義するつもりはありませんが、いろいろなことをこなされ、嵐のような毎日であることは想像に難くありません。

少なくとも、休日に家族と団らんとか、一人で数時間映画を見てぼーっとしてる、なんて時間がないことは間違いないでしょう。

誰が頼んだのでもなく当人が勝手にやっているのだ、と理屈をつけたところで、働きすぎであることは疑いないように私には思えます。

そして、働きすぎは、当人のためにならないだけではなく、社会にとっても良いことではない、というのは冒頭でご説明した通りです。

具体的な事例に即して言えば、証言の正確性に疑義が生じ、ひいては真実究明への取組が遅れる、あるいは阻害される可能性がある、ということです。

何で、マスコミ各社としては、労働時間をきっちり監視するとともに、働きすぎであると判断された場合には、各社で協定を作り、当事者を一定期間、そっとしておくような仕組みを構築されてはどうか、と思います。

もっと簡単に言うと、おかしなことを言っているかも、と思うのだったら、まず休ませて、落ち着かせてから話を聞くべきじゃないでしょうか。

アメリカ大統領のトランプさん、その側近であるフリンさんが辞任してアメリカでは大騒ぎになっています。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM14H5R_U7A210C1MM0000/

 

その背景について少し振返ってみたいと思います。

まず、今回大統領になったトランプさんは、大統領になる選挙でヒラリー・クリントンさんと戦いました。

大統領選挙では、いろいろな混乱があったものの、ロシアが選挙を妨害している、という点が一つ問題になりました。

スパイ小説ではともかく、現実の政治です。他国ならともかく、大国アメリカの大統領選挙です。

 

ロシアは、トランプさんを大統領にするべく、あれこれ工作したと言われています。

その一つが、嘘のニュースをばらまくというものです。

トランプさんが大統領になることをローマ法王も望んでいる!みたいなニュースを流すと、信じる人が一定数います。後から誤報とされたって信じ続ける人は信じていますし、誤報というニュースを知らないままの人もいるわけです。

他にも、クリントンさんを応援する民主党、そこのメールをハッキングする、なんてこともしました。メールを勝手に読んで、公開してしまうわけです。

 

そうこうしているうちに大統領選挙が終わり、トランプさんが大統領になったわけです。

ここまでの話で問題になるのが次の2点です。

1つ目は、それって本当にロシアがやったことなの?という話です。

否定している人はほとんどいないので(当のロシアのプーチン大統領は否定していますが)、まあロシアが関与したのでしょう。

 

むしろ、世間が関心しているのは、もう1つの話。

ロシアは外野からトランプさんを応援しただけなのか、もっと具体的な見返りを期待して応援したのか、という話です。

 

前大統領のオバマさん、そしてその後継者であるクリントンさんはロシアには厳しく対応する、と思われています。

一方で、トランプさんはロシア寄り、と言われます。プーチン大統領と親しいという報道もあります。

そのため、よりロシアにとって望ましそうなトランプさんを応援した、というのが単なる応援説です。

 

これに対して、もっと具体的な見返りがあるから応援したのだ、という説もあります。

一番過激な説明では、ロシアがトランプさんの恥ずかしい写真を持っていて、いざというときにそれを元に脅して言うことを聞かせられるから応援したのだ、そうです。

 

このような背景の中で、当初のフリンさんの話に戻りますが、フリンさんは、トランプ大統領の選挙チームのお偉いさんです。

そして選挙期間中にロシアの駐米大使と連絡を取っていました。

時期を考えると、ロシアの応援に対して具体的な見返りを約束した、可能性があります。

フリンさんは当初、ロシアの人なんて会ったかなー、何を話したかなー、と言っていたのですが、これが嘘の説明だとばれて辞任した、とこういう流れです。

 

ある集団の代表が、その集団以外の利益を優先させることは許されません。

アメリカという集団の代表が、アメリカではなくロシアの利益を優先させることは許されないわけです。

 

集団以外の利益には、個人的な利益を優先させることも含まれ、舛添東京都知事が、東京都のお金を私的に流用したとして問題になったことが記憶に新しいところです。

個人の利益を優先させることは分かりやすいですし、非難を受けやすいです。

一方で、集団の利益を優先させる、というのは分かりにくい場合が多いです。

こちらは直近では民進党の蓮舫さんの国籍についての議論の中で出てきましたよね。

中国籍があるなら中国の利益を優先させる可能性がある、なんて主張がされていました。

 

ただ、集団の利益は、お金であれば分かりやすいのですが、具体的な政策に落としてみると、よく分からないことが多いです。

安倍政権は北朝鮮の関与によって成立した政権だ!という主張もありまして、日本の国益だけを考えればもっと強硬姿勢を取るはずだ、あの弱腰は北朝鮮の息がかかっている証拠である、なんていうわけです。

トンでも説だなーと思う一方で、明確に否定する根拠もないんですよね。

 

私がさらに問題だと思うのは、仮にロシアがトランプ大統領を望み、工作して成功したのであっても、そのトランプさんがロシアにとっていいこと、をするかどうかはよく分からないことにあります。

これは人間の行動と、その結果がどれだけ相関しているかについての考え方がはっきりでますよね。

国際紛争に関していえば、シリアからアメリカが手を引くことが、当面はロシアにとって望ましいのだと思いますが、長期的にどっちが得なのかは明確ではありませんし。

 

ただ、ロシアがアメリカの大統領選挙に関与したのだとすれば、珍しい事例であることは間違いありません。

多くの国が、その結果(長期的にロシアの利益になるのかどうか)を見守っているでしょう。

もちろん、日本も。

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