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東村山市中央公園周辺に住んでいると世界はこう見えています。偏見多めでしょうが。
戦争の話のつながりではなく、たまたま最近、逢坂冬馬「同士少女よ、敵を撃て」を読んだのでその感想を残しておこうと思いました。

少女の成長物語、戦争と女性、あるいは国家と個人、果ては技を極めたもののその後(スポーツ選手の引退後を想像されるとよいかも)みたいな読み方もできると思います。
いろいろな観点から時代を眺めつつも、物語の構造自体はとてもシンプルで一般受けしやすい分だけとっておきの一冊にはしずらい、とのだろうと思いました。

この時代、つまり、第二次世界大戦について書かれた書籍、小説はたくさんあります。
特に小説として取り上げられやすい現場モノでは、日本軍については古処誠二さんの一連の著作がありますし、直近では(私が読んだ時期の話です)深緑野分さんの「戦場のコックたち」などがあります。

1940年からの数年、というと遥か昔のことのように思えますが、まだ100年も経っていない過去で、存命の方もそれなりにいらっしゃいます。
その時代の価値観が分からない私が誰かの行為や思考を批判することに意味があるとは思いません。
一方で、自分がその場にいたならどう行動するのだろうか、と考えてみることで見えてくるものは現代とそう違いがないように思います。

私ならこうするだろう、をゲームの主人公になったつもりで想像するのではなく、どこまでもリアルに想像し続けることは、自分の醜さを見ることに他なりません。
しかし、その醜さをさらけ出さないために私たちにできることは、勇気を持ち、あるいは能力を鍛えることではなく、そのような状況に陥らないために努力することではないかと思うのです。


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