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東村山市中央公園周辺に住んでいると世界はこう見えています。偏見多めでしょうが。
外国の雑誌やネット記事、なんでもいいのですが、その手のものを読んでいると、語学よりも、文化的違いよりも、固有名詞に慣れないので読みずらい(分かりずらい)と思います。
日本語の場合、固有名詞に慣れないと、分からないことはなくても興味が持てないことになります。
AKBでも、モーニング娘。でも、最初は若者に人気のあるグループ、女の子がいっぱいいるけど、見分けはつかないね。
だったものが、だんだんとメンバーの顔と名前を覚え、テレビに出ても違和感がなくなり、友人(しまいには家族)の会話にも登場し、という流れでしたよね。
アメフトにおいても、固有名詞を覚えることで、より興味深くゲームを見ることができます。
今回のスーパーボールで覚えておくべきチームは対戦する2チーム、そして覚えておくべき名前は3人です。

■チームの紹介(ニューイングランド・ペイトリオッツ)

出場チームの紹介の前に、NFL(アメリカのアメフトのプロリーグ)には32チームあります。
日本のプロ野球でいうところのセ・リーグとパ・リーグのように、大きくAFCとNFCに分かれます。
このうちAFCを勝ち上がってきたチームが、ニューイングランド・ペイトリオッツです。
これまた日本のプロ野球と同じように、場所とチームが紐づいています。
ニューイングランドはアメリカの北東部、地図でいうと右上。ニューヨークの北に当たります。
ペイトリオッツは、2000年にビル・ベリチックがヘッドコーチ(野球でいうところの監督)に就任してから、強豪と呼ばれてきました。
実際、スーパーボールへの出場が2017年を含めて9回、スーパーボールで勝ち、リーグチャンピオンになったのが4回です。
他にはこれほどの好成績を、長年にわたって続けてきたチームがありません。
これがどれだけすごいことなのか、を理解するために、NFLの仕組みを解説します。
NFLでは、特定のチームが強くなりすぎないように、二つの仕組みが存在します。
一つは、ドラフトです。
これまた日本のプロ野球と同様に、毎年、ドラフトを行って新人選手を各チームが獲得します。
この時、日本のプロ野球のドラフトは、同じ選手を別の球団が指名すると、くじで交渉できるチームを選びます。
一方、NFLでは、成績の悪いチームから順番に選手を選んでいくことになります。
つまり弱いチームほど、大学で活躍したいい選手を指名できるわけです。
そしてもう一つ、サラリーキャップ、という仕組みがあります。
選手のサラリー(給料)の総額に上限を設けるものです。
この制限があるため、スター選手を何人も抱えておくことができなくなります。
特に、スーパーボールを制するようなチームは選手の成績もよく、翌年の年棒が跳ね上がったりします。
そうすると、制限を越えてしまうことになり、翌年には主力選手の一部をトレードせざるを得なくなるわけです。
そんな仕組みがあるにもかかわらず強いペイトリオッツ。
今年も優勝候補に挙げられ、そのままスーパーボールへと進んできました。
今年のペイトリオッツは1試合平均の失点が、全チーム中、一番少なかったチームです。
つまり、守備力がとても高いチームなわけです。
一方で攻撃は、というと、これがまたレベルが高い。
今回のスーパーボールで覚えておくべき名前の一人目、それが、ペイトリオッツのQB、トム・ブレイディです。
QBは攻撃のもっとも重要な選手です。野球で言えばピッチャーですが、毎試合登板するピッチャーのようなものですね。
ブレイディは、ヘッドコーチのベルチックと同じ2000年に、ドラフトでチームに加わりました。
ところが、その時の評価はとても低く、全体で199番目に指名された選手だったのです。
当時、ペイトリオッツにはエースQBがいましたが、怪我のため、代役のブレイディにチャンスが回ってきます。
これを活かして大活躍、エースの座を奪い取りました。
そしてそのままスーパーボールまで制覇してしまうのです。
インターネットの画像検索でブレイディの写真はたくさん出てくると思いますが、とにかくかっこいい。
このルックスに加えて、毎年活躍し続けている(けがで出場しなかったシーズンもありますが)ため、アメリカでは知らない人のいない有名人です。

■チームの紹介(アトランタ・ファルコンズ)

ペイトリオッツを迎え撃つのが、アトランタ・ファルコンズです。
アトランタはオリンピックが行われたことでも有名ですが、アメリカの南東部にあります。
チームができたのが1965年、今年51年目。
スーパーボールに出場するのは、2回目、スーパーボールで勝ったことはまだありません。
ちなみに、前回の出場は1998年です。
えーと、この時点で、ペイトリオッツとは相当違う、ことがご理解いただけると思います。
とはいえ、毎年強いチームが変わる(のが普通)NFL、今年のファルコンズは強いです。
ペイトリオッツが最も守備力の高いチームである一方、ファルコンズは1試合当たりの得点がどのチームよりも多い、最も攻撃力の高いチームなのです。
原動力となったのは、QBのマット・ライアン。
この人が覚えておくべき名前の二人目です。
チームがこれまであまり強くなかったので、注目度も今一つですが、毎年コンスタントに個人として好成績を残してきています。
決してブレイディに引けを取らない能力の持ち主、と評価されています。
ファルコンズにはもう一人、攻撃で覚えておくべき選手がいます。
それがWRのフリオ・ジョーンズです。
WRはパスを受ける選手。
ですが、ジョーンズがすごいのは、パスを受け取ることもさることながら、受け取った後の前進です。
ボール受け取った直後は、守備の選手もくっついてきているので、受け取ってそのまま倒されてしまう、のが普通です。
しかーし、ジョーンズは違います。
その後、守備の選手をかわして、なぎ倒して走るのです。

■まとめ

2017年のスーパーボール、一番の見どころは、ペイトリオッツの鉄壁の守備が、ファルコンズのハイパーオフェンスを食い止められるのか、にあると言われています。
万が一、ファルコンズの攻撃が止められてしまうと、ファルコンズの守備は恐らくペイトリオッツのブレイディを止められないので、負けてしまうでしょう。しかし、ファルコンズの攻撃が火を噴くと、打ち合いのゲームになり、がぜん分からなくなります。
ってわけで、前評判ではペイトリオッツ優勢です。
でも、ファルコンズの攻撃が簡単に止めらえるとは思えないんですよねー。
というわけで、面白いゲームになりそうな予感がします。
しかも、両チームともに高い攻撃力を持っているので、中盤までリードしていても、終盤でひっくり返される展開は多いに想定されます。
最後まで楽しめるゲーム、終わるまでハラハラするゲームになりそうです。
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