東村山市中央公園周辺に住んでいると世界はこう見えています。偏見多めでしょうが。
日本では人気のないアメリカンフットボール(アメフト)ですが、アメリカでは絶大な人気を誇っていると聞かれたことがあるのではないでしょうか。
アメリカではNational Football League、通称NFLというプロのリーグがあり、2017年2月5日に年間タイトルを争う試合が行われます。
この試合は、スーパーボウルと呼ばれます。
アメリカにおけるアメフト、あるいはスーパーボウルの注目度は、その視聴率が50%を上回ることからもうかがい知ることができます。
スーパーボウルは日本でもBS NHKが2月6日朝8:30から中継しています。
アメフトは巨体の男たちがぶつかり合う、迫力のあるプレーが魅力です。
しかし、ルールと、出場する選手について簡単にでも押さえておくと、さらに楽しくなります。
ここでは、最低限押さえておきたいルールと、選手を何名か、ご紹介したいと思います。
■アメフトのルール
アメフトは二つのチームが得点を競うスポーツです。
・まず押さえておくべき基本ルール
ゲームはボールを持っている攻撃側のチームと、守備側のチームに分かれます。
攻撃側のチームはボールを相手の一番後ろ(エンドゾーン)に持ち込むと得点が奪えます。
ボールを進める方法は、(1)手でボールを持って走るか、(2)前にいる選手にパスを投げるか、の二つです。
守備側のチームはこれを阻止することになります。
阻止するとは、(1)ボール持った選手をタックルして倒す、(2)パスが失敗する(誰も取れなくてボールが地面についてしまう)、の二つです。それぞれボールを進める方法の二つに対応しています。
守備側の阻止が行われるとそこで1回の攻撃が終了します。
攻撃チームは4回の攻撃を行うことができ、その4回で10ヤード(9メートル)進むと、さらに4回の攻撃を行うことができます。この4回の攻撃が追加されることをファーストダウンと言います。
得点を取るか、4回の攻撃が終了した時点(ファーストダウンが取れなかった時点)で攻撃チームと守備チームが入れ替わります。
・基本ルールの例外
一つ目の例外は得点に関するものです。
エンドゾーンまでボールを持ち込むと得点が得られます。これをタッチダウンと言い、6点がもらえます(その後にごにょごにょやって1点、2点追加で入ることがあります)。
しかし、もう一つ、ボールを蹴って、エンドゾーンに建てられているゴールポスト(Hのカタチのポール)にボールを通すことでも得点が3点入ります。こちらはフィールドゴールと言います。
タッチダウンを目指して攻撃し、ダメならフィールドゴールを狙う、ということです。
二つ目の例外は、攻撃チームと守備チームの交代に関するものです。
得点が入るか、4回の攻撃が終わると、攻撃チームと守備チームが交代するのですが、さらに二つ、交代するタイミングがあります。
一つは、攻撃チームがボールを落として、守備チームがそのボールを拾ったとき。そしてもう一つは、パスを守備チームが地面に着く前にキャッチしたときです。
ルールに関して最低限押さえておきたいことはこれだけです。
特に、ファーストダウン、タッチダウン、フィールドゴール、の3つは頻出単語です。
■プレーについて
攻撃は、地面にボールが置かれた状態で始まります。
相手選手はボールのすぐ目の前に陣取ることができます。
そのため、攻撃チームは走るにせよ、パスをするにせよ、いきなりはできません。ボールを持った瞬間にタックルされるからです。
なので、最初は、まずボールを後ろに戻します。
一番最初にボールを受け取って後ろに走っていく選手、これがクオーターバック(QB)です。
QBが後ろに走っていく間に二つの事が行われます。
一つは、守備側の選手が下がっていくQB目がけて、突進します。攻撃側は、QBがボールを持っている間にタックルされないよう、身体を張って相手を進ませないよう邪魔をします。
そしてもう一つ、QBからパスを受けようと、攻撃側の選手が相手の陣地に走り込みます(この選手をワイドレシーバー:WRと言います)。守備側はその選手にパスが飛んできたとき、パスを横取りするか、仮にキャッチされてもすぐにタックルできるよう、くっついて動きます。
ある程度後ろに下がったQBは、WR目がけてパスを投げるか、近くにいる選手にボールを渡して敵陣に走ってもらうか、を選択します。
つまりQBはチームで一番パスが上手い選手です。野球でいうところのピッチャーのような大事なポジションです(ピッチャーは守備側ですが)。
さて、パスが失敗した場合(味方が取れずにボールが地面についてしまった場合)、攻撃はさっきと同じ場所からもう一度行われます。
これに対して、ボールを持った選手が倒された場合、その倒された位置から次の攻撃が始まります。
4回の攻撃で10ヤード進むことが目的ですが、1回目の攻撃で3ヤード進めば残り3回で7ヤード、2回目の攻撃で6ヤード下がった地点で倒されれば、残り2回で13ヤード進まないとファーストダウンにならない、ということです。
もう一つ、重要な、よく出てくるプレーがあります。
攻撃チームでQBが出てこず、代わりにボールを前に蹴って、相手に攻撃権を渡してしまうプレーです。これをパント、と言います。
攻撃チームは4回攻撃できるのですが、4回目が失敗すると、攻守交代します。
その際、なるべく、相手の陣地の深いところ(相手のエンドゾーンに近いところ)から攻撃を始めさせた方が有利です。
守備に成功する確率(つまり相手が4回失敗する可能性)が上がるからです。
言い換えると、自分のエンドゾーンからなるべく離れた場所から攻撃を始めさせたいわけです。
3回目の攻撃でファーストダウンを取れなかった場合に、4回目でタッチダウン/ファーストダウンを狙うのは、よっぽどの自信があるか(残りヤードが極端に短いとか)、とんでもなく負けているか、でしかなされません。
フィールドゴールが狙える位置であればそれを狙い、届かないようであればパントで敵陣深くまでボールを進めて守備の負担を減らす、ことになります。
長くなってしまったので続きはまた別に。
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