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東村山市中央公園周辺に住んでいると世界はこう見えています。偏見多めでしょうが。

今年の3月って大学生の就職活動が本格的に始まる時期なんですね

就職活動の具体的なノウハウがネットにあふれるのはこれからなのでしょうか、今のところは、どのような会社を目指したらいいのか、という大きな方向性に関する議論があちらこちらでなされています

 

大きな争点の一つは、大企業に勤めるのがいいのか、ベンチャー企業に勤めるのがいいのか。

東芝の例を持ち出すまでもなく、大企業がいつまでも安定して給料を払い続けてくれるのか、分かりません。

そのため、勤め先がなくなっても生きていけるようなスキルを身に着けるべきであり、それを身に着けるには大企業とベンチャー企業のどちらがいいのか、という議論です。

 

大企業がいつまでも安定しているなんて誰にも言えないのはその通りです。

そして、そんなことは今に始まったことでありません。

昔は大企業に就職して一生安泰だった人がいる、だけであって、潰れた企業だってたくさんあるわけです。

この先、潰れる大企業は増えるかもしれませんし、逆に大企業はつぶれなくなっていくのかもしれません。

先のことなんて、今も昔も、その時点では分からないわけです。

 

大企業は、安定していないかもしれない、だけではなく、スキルも見につかなければ自分が成長することもないのでは、というのが次の議論です。

大企業に就職してみれば分かりますし、恐らく就職している大多数の人の賛成も得られると思うのですが、大企業に入ってスキルが身に着いたり、成長してりしている実感はなかなか得られません。

その理由はよく言われるように、裁量がないからです。

自分で何かを決めることもありませんし、言われたことを言われた通りにするだけ。

言われた、が実際に口で言われるか、紙に書いて渡されるか、雰囲気から感じ取らなくてはならないか、という違いはありますが。

そのため、自分でなくてもできるのでは?という気持ちは常について回りますし、実際に部署の異動などがあれば、自分ではない誰かがその仕事を回すのを目にすることもできます。

 

実際に働いてみないと分からない、という学生さんには、地域の皆さんで公園のゴミ拾いをする、という事例が分かりやすいように思います。

町内会(ってまだあるのかな)の発案で公園のゴミ拾いをすることになり、親に頼まれて代わりに参加した、と想像してみてください。

どこの公園に何時に集まるか、は全て決まっているので、その場所に集合します。

ゴミ拾いに必要な道具(軍手やゴミ袋)も用意されています。

ゴミ拾いが終われば、お疲れ様と言って、冷たいペットボトルをもらえます。

そして、大事なことは、これが毎日続くってことです。

 

続けるうちに慣れてきます。慣れるとできることが広がります。

初めは、参加してゴミを拾うだけだったのが、終った後の飲み物の買い出しを手伝うようになるかもしれませんし、次はどこの公園のゴミ拾いをしようか、という相談に加わるようになるかもしれません。

また、続けているとイレギュラーなことも多く起こるでしょう。

悪いこととしては、粗大ごみが置かれていたり、ゴミ拾いに参加した人が落ちていた割れビンで手を切ってしまうようなこともありますし、良いこととしては、ゴミ拾いの最中にいつもありがとう、これお礼にどうぞ、と言って、自分の畑で採れたミカンをもらえるかもしれません。

 

いくら続けているうちにできることが増えてくると言っても、それが自分でないとできないことだ、と思える人はそう多くはないと思います。

一度、ゴミ拾いをさぼったからと言って、公園が使えなくなるほどゴミで埋まることもありませんし。

大企業で働いていると、そんな気持ちになるわけです。

元の話題に戻れてよかったです。

 

大企業からベンチャーを見ると、もっと自由にのびのびやっているように思えるでしょう。

町内会とは関係のない、たまたま公園にいた人、を想像してみるといいでしょう。

ゴミ拾いに飛び入りで参加することもできます。

迷子の人がいたら交番に案内してあげることもできます。

公園ではなく道路が汚れていると思えば、道路の掃除をすることもできます。

自分でやりたいことを選んでできるわけですね。

しかも、自分がゴミ拾いばっかりしている間に、いろいろな課題(迷子やなどなど)を解決することで、交番の位置やらなんやら、自分にはない知識を獲得していくことになるわけです。

 

このようなたとえ話はいくらでも作れます。

今、お店に行くと食べ物が買えますが、このような状況はいつまでも続くか分かりません。

無人島で生まれ育っていれば、自分で魚を獲ったり、野菜を育てたりとできることが増えていたでしょう、とかね。

 

しかし、私はそもそもそんな議論に意味があるのかなと思います。

昔はあったんですよ、大企業かベンチャーか、どちらかを選ばなければならなかったのです。

大企業に勤めると、朝から晩まで拘束されます。副業もできません。

では、今は?

副業が解禁されていない会社はまだありますし、ブラック企業と言われる拘束時間の長い会社もあります。

ただ、方向性は、明らかです。

 

もう1つ、議論に意味がなくなったのは大企業側だけです。

その逆はありません。

そうすると、答えは一つだと思うんですけどねえ。

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