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東村山市中央公園周辺に住んでいると世界はこう見えています。偏見多めでしょうが。

世の中にはいろんな人がいる。
通勤電車で同じ車両に乗り合わせた人は、皆がサラリーマンではなく、行き先、家族
構成、趣味などがそれぞれ異なるように。
市民祭りに集まった人は、皆が市民ではなく、住処、同居人、好きな食べ物などがそ
れぞれ異なるように。
安保反対のデモに参加する人は、皆が安倍首相を嫌いなのではなく、職業、支持政
党、政治的信条などがそれぞれ異なるように。

いろいろな人がいることを認識するためには、というより再確認かな、人の集まると
ころへ出かけてみるのが一番手っ取り早い。
満員電車、イベント、その他土日のスーパーの食品売り場の夕方5時頃などなど、人
が集まる場所というのはいくらでも思いつくだろう。
そのような場所で人間の多様性について考えてみることは視野を広げる意味からも重
要である。

もちろん、人の集まる場所に行けばそれで事が済むわけではない。
集まり毎に一定の偏りがあるのは当然である。
少女アイドルのコンサートで老夫婦と遭遇する機会はめったになく、花火大会で一人
でいる人を目にすることはまずない。
そのため、多くの場所、集まりに顔を出し続け、いる人々を観察することでこそ、人
間の多様性に真に触れることができる。

とはいえ、人間観察を生業とする者、趣味とする者でなければ、そうそうあちらこち
らに出向くのはおっくうである。
なるべく多くのサンプルが採取できるような人ごみというのはないものであろうか。

老若男女と出会うことができる場所と言って最初に思いつくのは繁華街である。
ひばりヶ丘のPARCOの前でもいいのだが、できればもっと人があるまるところがい
い。
渋谷のスクランブル交差点などは、非常に多くの人が行き来していると言う意味で
は、絶好のスポットであると言える。
特に繁華街の場合、休日に出歩くアクティブな人から用事があって、仕方なくその場
にいる(というか通過する)人まで集まるという意味でもっとも多様性が確保できる
スポットであると言ってよいのだろう。

ただ1点、繁華街には致命的な弱点があることも押さえておかなければならない。
その説明をする前に、多様な人間がいると認識・確認するためには、多様な人間と何
をしなければいけないのか、を理解しておかなければならない。
多様な人間は見ただけで判別でき、理解が進むモノなのであろうか?
もちろんそのような強烈なインパクトのある外見をしている人間もいる。その点も個
性である。
ただ、残念ながら、その数は多くはないし、何より表層的な理解では、目に見えるも
のよりはるかに大きな、幅の広い多様性を見逃してしまう可能性がある。
そのため、見た目だけではなく、中身を知るためのアプローチが必要となるのであ
り、中身を知るためのアプローチとはすなわち言動を知ることに他ならない。

言動を知るための最良の方法はその相手に話しかけてみることであるが、知らない人
に話しかけるのはあまりにハードルが高い。
話しかける勇気が必要であるだけに留まらず、まずは信頼関係を築くための世間話か
ら始め(今日はいい天気ですね・・・)、相手の背景を知るための質問を投げかけ
(ご出身はどちらですか・・・)、そこから相手の人柄に切り込んでいく必要がある
ため手間もかかる。

言動を知るための裁量ではないものの、お手軽な方法としては、既に誰かとしている
会話に耳を澄ませる、というものがある。
親子、夫婦、友人、既に連れ立っているものは信頼関係もあり、ある意味無防備な言
動を目に耳にすることができる。

さて、繁華街の問題に戻ろう。
繁華街は、この言動を知る、つまり他人との会話に耳をそばだてる、ことに向いてい
ない。
この点が最大の欠点であると言える。
何故なら、繁華街とは目的地ではなく、人々は常に移動し、同行することが困難な観
察者としては動向をとらえることが困難であるためである。

とすれば、どうしたらいいのか。
煩わしくも、多くの場所を巡礼するよりほかに方法はないのであろうか。

という答えを巡礼ではなく、参拝の途中で見つけられたことが今年の収穫である。
結論から言えば、初もうでに行く、というのが、最も多様な人間を一遍に見るための
好機なのではあるまいか。
初詣には普段は出不精であってもやってくる人が数多くいて、これは他のイベントで
は珍しい特徴であると言える。
また、参拝のためには、ゆっくりと進む列に並ぶ必要があり、前後左右そこかしこで
交わされる会話を採取するのに絶好の場面であると言える(唯一の障害は話しかけて
くる家族であることも今年、把握した事柄の一つである)。

我が家は例年、正月の第二週辺り、参拝客もめっきり減った神社へ初詣に行っている
(初詣している、出ないと馬から落馬なのだろうか)。
人ごみが苦手で、子供が暴れるからである。
場所は、東伏見稲荷が良い。
ひばりヶ丘の駅から自転車でも行ける上、バスも出ているからである。
なお、初もうでの次に、神社関係の行事としては、節分があり、こちらは田無神社へ
行っている。
思えば、神社というのはこの二つのイベントで年間の生計を立てているのだろうか、
いささか疑問である。
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