http://pub.ne.jp/bbgmgt/?entry_id=4602078
http://news0718.blog.so-net.ne.jp/archive/c2303236774-1
中央大学横浜山手中学校(横浜市中区)の入試を巡り、中央大学の理事長が解任されたという報道については、いろいろと考えさせられます。
ことの経緯、というのが明確になっていないのですが、時系列的には以下のような推移を辿っているようです。
・中学校の入試が行われる前に、当時の理事長が知人から、知人の孫が受験することを聞き、中学校の校長に指名、受験番号を伝えた(理事長は挨拶程度の意味合いだった、という趣旨の発言をされているようですが)。
・入試当日に、中学校の校長が理事長に、状況(合格には点数が足りていないこと)を報告
・試験後の合格判定会議において、中学校の校長がこの生徒を合格させられないか、と提案し、同会議において了承された
・内部告発により、中央大学の学長が事態を認識。中学校に対して合格の取り消しを求める。
・中学校は、合格の取り消しを決め、県にも報告
・県は合格取り消しの取り消し(ややこしい)を指示するも、合格は取り消された模様
以下、思うところを書き出してみると、
■中央大学の設置した第三者委員会について
設置したことも、委員会の報告内容も、公開されていない(か私が見つけられないか)。それがないので、事実関係が曖昧なままになっています。事実関係が曖昧であることで、(1)本件の報道は「不正」入試とされており、内容よりも見出しにつられて批判されていると思われること、(2)報道されていない問題が山積しているんだろうなと外部からは思われること、の2点が問題です。特に、以下述べるように、関係者の皆様にはそれぞれ言い分があるのだと思うのですが、誰もが批判される対象となってしまっており、大変残念な気がします。
■受験生本人について
中学校の受験にかかる問題ですので、不正を行う認識はもちろん、不正な行為があったか否かの認識があるのかも不明です。個人的には合格点に届かなかった、という一事をもって、または年齢も加味した二事をもって、何かを判断すべきか悩むところではありますが。
では、本人ではなく、受験生の関係者はどのような認識なのでしょうか。
孫が受験する、ってときに、祖父だか祖母だか分かりませんが、そんな人が普通、受験番号を知っているでしょうか。親御さんのいらっしゃらないところで、受験番号を孫から聞いた、こっそりと受験番号を調べた、というのも私には想像の範疇外です。親御さんが祖父母に受験番号を伝えたと考えるのが一番自然です。その際に、「777だったの、縁起がいいでしょう?」みたいな言い方をしたのかも知れませんし、どの程度本件に関して認識をお持ちなのか判然としません。平たく言いますと、子供や孫を不正にでも合格させよう、と親御さんや祖父母の方が考えていたのかどうかが不明ですし、不明であることは、そのような可能性が残っていると考える余地があります。
この点も、報道が事実関係を追いかけきれておらず、また第三者委員会が調査しているのかいないのか結果を公表していないために起きている問題だと思います。
■理事長の関与について
ご本人が裁判起こして争うとおっしゃっているらしいので、ご認識として知人の孫を入学させろ、と指示したことはない、ということなのではないかと思われます。
方々で指摘されている通り、仮にご本人に入学させることを指示した認識がないとしても、職務上上位の立場にある人が、特定の事案に言及すること自体がやるべきではない行為、という認識を持つことが必要だと思います。つまり、理事長の職責として言わないといけないこと以外のことを言うべきではない、という意味です。
なお、ご本人の名誉のために裁判を行うことは、ご本人の判断すべき事柄だと思うのですが、所属されている会社には何ら影響がないのか、は不明です。会社としても本人から当然に報告を受け、何らかの判断をされているものと思いますので、会長職を解かれていないことを持って、会社及び株主が問題ないと判断しているものと、外部からは思われます。来年の三菱商事の株主総会担当でなくて本当に良かった。
■中学校の対応について
同中学校の校長先生は、本件で一番とも二番とも、責任のある人のような気がするのですが、校長職を続けておられます。この辺り、全体の対応が分かりづらく、中央大学としては辞任を求めるほどの責任がないと判断されているのか、それ以上に校長先生が優秀なので手放せないのか、よく分からないところです。
なお、むやみやたらと他人を批判すべきではないのですが、理事長側が、中学校の校長に頼んで、問題があれば当然に断ってくるはずだ、と思っていた可能性は否定できません。あるいは、合格点に達しないのに合格させるとこれだけリスクがありますよ、と説明してくれることを期待していたとか。
■合格判定会議について
そもそも今回のように点数として不合格な人を合格させる以外に、合格判定会議って何をしている組織なんだろうと思うのですが(逆に点数は合格でも、あの試験場での態度はちょっと、という受験者を不合格にさせるとか、何点を合格ラインにするか、とかを決めるのかなあ、と推測はできますが)、この構成員がどんな人たちで、今回の問題を受けてどうなったのか、が不明です。先生方なんじゃないかと思うんですよね、構成員の皆さん。まだ教壇に立っておられるのでしょうか。
■合格判定の取り消しについて
上記の通り、本人に限って問題を見れば、事情を何も知らされていないのに合格が不合格にされた、というとても納得できない結果なんでしょうが、身内の大人がやっちまった事例でしたらやむを得ない気がします。詳細が分からないとなんとも言いがたい。また、同中学校に入学された他の子供やその子供達の親御さんからすると、あるいは別の合格しなかった関係者の皆様にとってもですが、入学させてよいのか、という問題はありそうな気がいます。
ただ、むしろより問題なのは、中央大学と神奈川県の対応です。まず中央大学ですが、第三者委員会の報告では合格の取り消しには問題があり、その決定をした中央大学の学長には責任があるという見解だそうです。どういう事実調査を前提に入学取り消しの判断をしたのか分からないのですが、個人的には、答えのない問題に対する一つのありうる対応の仕方なのではないかと考えます。一方で、神奈川県の対応は、理解に苦しみます。本件は3/8に入学を取り消し、3/9に神奈川県に相談と謝罪をしているのですが、この段階で神奈川県としては合格の取り消しをすべきではないと回答しているわけで、実際には取り消されていることとちぐはぐな理由が分かりません。
■情報開示について
これまた多方面で同時進行なんで、うんざりしますが、一つずつまとめると、まずは中央大学ですが、もっと早く開示すべきだったのではないかと思います。仮に3月の段階で分かっていれば入学を取りやめる子供だっていたでしょうし。その機会を奪ってしまったのは失敗だったかなと。
次に中学校の校長先生ですが、試験結果を理事長に報告することは、個人情報の漏洩っぽいです。どういう意識なんだかなあと思います。
最後に、本件は神奈川県への取材で判明した事実が報道されたことが発端であり、相談を受けた神奈川県としてこの段階での開示が必要と判断した結果なんでしょうか。なんとなくぽろっと出てしまった印象が強く、どうなっているのかなと思います。
なんかだらだらと書いてきて、こんな結びで恐縮ですが、事実関係が判然としないので、さっぱり分かりませんねえ。
http://blogos.com/article/48778/
ビジネスの現場において、暴言を吐くなんて論外であり、伝える言葉を一つひとつ選び抜く、のみならず声のトーンから表情から身振り手振りまで、何とか目の前の人を不快にさせず、自分の思うとおりに動いてもらいたいと思っている身からすると、随分と不自由なく日々生きておられるように見え、羨ましい限りとの気持ちがぬぐいされない。
ただ、わが身を振り返ってみると、相手の口調なんて、相手の気分を計るツールくらいにしか思っておらず、気分が悪そうだったら承認を取る前に場を和ませようか、と考えるくらいにしか気にしていない。
はいはい言って、熱を冷ましてから本題を始めよう、と思う程度だ。
ので、この社長の口調に気分を害することの実感がないのだが、それでも自分の身内が他人からこんな言われ様をしていたら嫌だなあと思う。
その上で、自社や自社のサービスを悪し様に言われ、反論する気持ちも分からなくない。むしろ、社長にとっては自分もであるが、自らの従業員のためにも、そんな言葉をほおっては置けない、と考えるのもなんか分かるのである。更に言えば、無責任な推測の域を出ないものの、ほっとけず白黒つけに言ってしまう人柄なんだなあ、とこの社長のことを思えば、人として非難されるべきことでもないように思う。
いや、お店を出たところでぽろっと言った本音に切れられても、という言い分も理解できるのだが、私はそれ以上に、誰かに聞かれて困ることなら言わなきゃいいのに、と思う。特に、他人の気分を害するような言葉は聞かれたら切れられてもやむを得ないんじゃないか、と。
言い方が悪かった、という問題は残るにしても、そこに至る道筋は(そのような口調になってしまったことを含めて)、まま理解できそうな気がしている。
というわけで、個人的にはどっちか片方が被害者なわけでもなく、双方ともに過失があったケース、今後気をつけましょうね、という方向に話が進んでくれると良かったのに、と残念な気持ちになる。
この話に白黒つけて、サービス業の社長としてのあり方を論じることは、この社長と、口調の違いはあれど、あまり変わらなく、何の意味があるんだろう、と思ったりもする。
というわけで本題に入る。
この社長の口調はともかく言っている内容は納得できる、という意見も散見されるが、私にはこの内容がいまいち納得できない。
そもそもこのユーザーは、何を求めていたのだろうか?
送料無料で自宅まで商品を届けてほしい、と思っていたのだろうか?
元のツイートは、私には、商品の表示価格が1,050円、送料がかかるのは分かっていたけど、(感覚的には倍近い)1,750円が実際にはかかるなんて、詐欺っぽい、という主張で、つまりは、もともと商品価格の表示の際に、この商品買って私が支払うのは1,750円って表示しておいてくれたらよかったのに、なんじゃないだろうか。
以下、ゾゾタウン(書いちゃった)を利用したことがないので、想像に過ぎないが、商品の購入品数に応じて送料が変わるため、商品価格に送料を加えた金額を表示できないし、表示してもミスリードになるだけだ、ということなのではないか、と思う。また支払い先が送料は運送会社で、別だということもあるのだろう。
その理屈はもちろんよく分かる。分かった上で、カタログ価格より多く請求される気持ちはもっとよく分かるのである。
世の中にそのようなカタログ価格に別途費用等がかかり、実際の支払い金額がカタログ価格より高くなる商品なんて山のようにあり、一般的な商慣習であることは理解していても、率直な感想として詐欺っぽい、というのは理解できるところである。だって、カタログ価格を見て、その金額も含めて欲しい気持ちになったのだ、追加費用なんてカタログ価格に含めておいて欲しいではないか。
企業努力によって、送料を無料にしてくれたっていいし、商品価格に送料を織込んでくれたっていい、消費者にカタログ価格よりも上乗せした負担を求めない工夫があってもいいように思うだが。
実際には、ネットで販売する以上、あれこれ理由をつけてカタログ価格より安くする方法だって考えられる。そういうサービスが増えてくれたらうれしいなあ、と思っている。