どんな場所でも、いかに早く眠れるか、を競う、入眠グランプリがあれば、全国でも上位ランカーになれる自信があります。
これが体質なのか、体調によるものなのかは分かりませんが、不眠で悩む人の気持ちは分からず、やらなきゃいけないことがあるときに、眠ってしまわないのはうらやましいな、と思って生きてきました。
とりわけ、学校のテストの前日に眠気に逆らえないことには大変苦労しておりました。
この横になるや否や眠りに落ちること(座っていても眠れるので、あまり正確ではありませんが)は気絶みたいなものなんだそうです。
SNSでそんな話が流行ったのが今年の8月、某ニュースサイトに書かれた記事が発端です。
元々は、三橋美穂さんという快眠セラピストの方のご本に書かれているようです。
疑っているわけではないのですが、本当なのかと思ってネットであれこれ見ているのですが、全然分かりません。
もう、そうだったのか!ショックだよ!!というコメントばかり見つかって嫌になります。
人間は布団に入って10分ほどして眠りに落ちるのが普通、なんていうかなりどうでもいいことに、有り余る時間をたっぷりと使ってコメントしてもその真偽さえ確認しないのが、普通の人、なのだろうと思います。
ましてや、ストレスのかかった普通ではない精神状態で口から発した発言をとがめられるというのは、私には行き過ぎのように思われるのです。
沖縄本島の北東に位置する高江という場所に、ヘリコプターの離発着所を作る工事が政府主導で行われており、反対派の抗議活動が行われています。
複雑な経緯と、高度な政治判断の案件です。
この抗議活動に対応するため、警察官が動員されており、それも地域の警察だけではなく、全国から警察が動員されています。
この警察官の一人が反対派に向かって暴言を吐いた、ことがニュースになっています。
http://www.asahi.com/articles/ASJBM3VKGJBMTPOB001.html
さらに、この発言をした警察官を労わる発言(Twitter)を大阪府知事の松井さんがされています。
http://www.asahi.com/articles/ASJBM7RHLJBMPTIL030.html
松井さんは、後から、暴言自体を許すことはできないが、警察官個人は立派に職務を行っていて労わられるのは当然だ、という趣旨のことを述べておられます。
私は松井さんの発言は、極めて大人な対応だと思っています。
行政の長として、職員に対する配慮に満ちているからです。
暴言を吐いた警察官の立場を考えてみてください。
経緯はどうあれ、国が決め、最高裁が認めた工事が行われている現場で、不法行為も辞さず反対する集団がいます。
不法行為を止めさせるために、大阪から沖縄に派遣されているのです。
派遣先では、反対派から様々な暴言が浴びせられます。
このような状況でも、冷静に笑顔で反対派の住民と渡り合うことを、警察官に期待しますか?
いくらなんでも他人に厳しすぎやしませんか?
さらに言えば、警察官の暴言を非難することは、沖縄の基地問題に関心を持たない大多数の人が、この問題に向き合う契機になるのでしょうか。
個人のミスを政治的に利用しようとしている、と見られるのではないでしょうか。
むしろ、過酷な環境を作り出したことを問題視することが、より基地問題を本質的に解決へと向かわせるのであれば、松井府知事の発言は歓迎すべきものではないか、とすら思われるところです。
ヘリパットの爆音が高江周辺に住んでおられる方々の平穏な生活を乱すものだ、という問題提起が、結果として多くの人を平穏とは程遠い状況に追い込んでいます。
まあ、私はそのような状況でも眠れる自信があります。
自分のことを棚に上げてなんですが、しっかり睡眠をとって冷静に発言していただきたいです。