東村山市中央公園周辺に住んでいると世界はこう見えています。偏見多めでしょうが。
西武線の社内には、サーベラスによるTOBに応募しないよう協力してほしいという貼り紙がしてある。
白地に文字のみ、というスタイルが結局は最も目を引くと判断したのだろうか。それとも、注意を引くことよりも西武鉄道の本気、誠実さをアピールすることが大事だと判断したのだろうか。はたまた、時間がなくて、あの形式のポスターしか作成できなかったのであろうか。
いずれにせよ、私が気付いて、私は良かった。
さて、サーベラス(以下ファンド)と西武鉄道の争いについて、上場準備がファンドの反対で頓挫したこと、ファンドから球団の売却や、一部路線の廃止について提案があったことは、とりあえず事実として話を進めさせていただきたい。
路線の廃止については、以前も記載したとおり、西武鉄道として、あるいは西武ホールディングスとして行うべき鉄道事業なのか、という判断は会社として当然行うべきだと私は思う。
その上で、不採算だから対策を考える、というのは当然に考えてしかるべきだ。
対策の中には、廃線にしてほったらかす、というのもあるだろうし、他社へ譲渡することもあるだろうし、自治体から補助金を受け取る、という方法もある。
また、西武鉄道に公共交通機関として自覚を持ってもらいたいのであれば、官営の鉄道にすべきである。
民間経営で口だけだす、というのはあまりに無責任だと思う。
無責任というのは、自分の求める結果(路線を廃止させない等)を実現する力に欠ける、という意味である。
では、力をつけるにはどうしたらいいのか?
答えは明白で、株を買えばいい。
誰が買うのか?
沿線の住民その他関係者が、買えばいい。
過去にもチッソを初めとして企業の株式を購入することで企業行動を是正しようとする試みは事例があるものの、頓挫している。何故か?
個々の株主の良心・良識に期待しすぎているから、だと思う。
烏合の衆、という言葉だってある。
これを束ねるにはファンドを組成するのが一番だと思う。このファンドには沿線各市町村からの出資も受け入れやすいものと思われる。
出資した市町村には西武鉄道利用者を増やすインセンティブが増す。もちろんそのことは固定資産税の増額に繋がっていくことになる。
ポイントは、
・西武鉄道については、鉄道会社としての採算が確保されていれば利益の極大化を目指さないこと(不採算路線でも維持すること)
・鉄道とは関係のない事業(ホテルだとか、不動産だとか、観光だとか)は別会社として、筆頭株主となるだけで事業自体にファンドが手出し口出ししないようにすること
・ファンド自体の自治体出資比率を一定に保つこと
の3点だと思う。
特に三つ目は、西武鉄道の経営が順調な場合、株主に還元される利益でファンドに出資している自治体以外の個人がファンド持分を買いますと自動的に自治体の持分が下がる(つまり自治体に出資金が戻ってくる)ようにしておけばいいのではないか。
ネットの世界では広大な夢を語っても許されるのかなあ、と思って。
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