不思議の国、ニッポン。
責任者が不在で、空気で物事が決まっていく、
しかし、当事者が責任感を持っても、
その良いお手本があります。
産経新聞が、「生前退位」と言う表現を止め、「譲位」
経緯の確認から。
皇室典範では、誰が天皇になるか、を決めています。
ざっくり言えば、前の天皇がなくなると、その長男が天皇になる、
制度はそうなっているところ、NHKが、天皇陛下は、
天皇陛下からも、高齢になってきたことだし、
生きているうちに天皇が代わることを、マスコミは「生前退位」
細かい議論は多々ありますが、概ね、
そして、10月20日、皇后陛下がコメントを発表されます。
内容は、生前退位、と言う表現を新聞で見て、「衝撃を覚えた」
これを受けて、産経新聞は、生前退位、と言う表現を止め、
私には2つ、違和感があります。
一つは、退位と譲位は違う事柄なんじゃないか、ということ、
■退位と譲位
体位と上位、の方が楽しい話になりそうですが、それはさておき。
退位と言うのは、やめることです。
天皇が天皇であることをやめる、と言うことです。
これに対して、譲位と言うのは、誰かに代わることです。
代わるだけではなく、
恐らくは、これが「譲位」
一方で、天皇陛下のご意向(あるいはお言葉)としても、「譲位」
これは、天皇陛下が今回の一連のお考えの表明の中で、
つまり、自分が(あるいは天皇の地位にある人が)
そうだとすると、「譲位」が良かった、というよりも、「退位」
「譲位」は後継者の指名、
私は、普段使わない、退位だ譲位だという議論をするよりも、
交代、とかね。
引き継ぎ、なんていうのもあります。
個人的には、チェンジ、がいいと思います。
話がそれますが、産経新聞の見解では、「生前」
宮内庁関係者が皇后さまのご意向を推し量ったとも報じられていま
もちろん、嫌だという人がいれば、
生前贈与、なんて言葉もありますし、
■皇后さまのご意向
以下が本題です。
今回、皇后さまのコメントは(口頭ではなく)
8月に陛下の御放送があり,現在のお気持ちのにじむ内容のお話が伝えられました。 私は以前より,皇室の重大な決断が行われる場合, これに関わられるのは皇位の継承に連なる方々であり, その配偶者や親族であってはならないとの思いをずっと持ち続けて おりましたので, 皇太子や秋篠宮ともよく御相談の上でなされたこの度の陛下の御表 明も,謹んでこれを承りました。ただ,新聞の一面に「生前退位」 という大きな活字を見た時の衝撃は大きなものでした。 それまで私は, 歴史の書物の中でもこうした表現に接したことが一度もなかったの で,一瞬驚きと共に痛みを覚えたのかもしれません。 私の感じ過ぎであったかもしれま8月に陛下の御放送があり,現在のお気持ちのにじむ内容のお話が伝えられました。私は以前より,皇室の重大な決断が行われる場合,これに関わられるのは皇位の継承に連なる方々であり,その配偶者や親族であってはならないとの思いをずっと持ち続けておりましたので,皇太子や秋篠宮ともよく御相談の上でなされたこの度の陛下の御表明も,謹んでこれを承りました。ただ,新聞の一面に「生前退位」という大きな活字を見た時の衝撃は大きなものでした。それまで私は,歴史の書物の中でもこうした表現に接したことが一度もなかったので,一瞬驚きと共に痛みを覚えたのかもしれません。私の感じ過ぎであったかもしれません。
この文章から、「生前退位」の表現がちょっとねえ、
それを否定するものではないのですが、別の読み方もできます。
例えば、話は前々から聞いてはいたものの、新聞の活字を観たら、
夫の離婚の話し合いをして合意したものの、友人から、
離婚という表現に換えて、
つまり、文章が明確ではないのです。
これはコメントがなってないよ!と批判する意図ではなく、
明確ではない文章を、
■天皇制の在り方や今後の方向性について
私は、一方で、
皇族に生まれたがために、人生を好きに選択できないのは、
今すぐなくせ、と強く思っているわけではありませんが、
その際、天皇陛下のご意向は、
何故なら、そもそもご意向を自由に表現されるお立場になく、
今回の問題提起は、譲位についてでしたが、
そのためには、天皇という個人ではなく、皇族や天皇家(家族)
多くの国民が天皇陛下に期待していること、
いずれにせよ、今上天皇が代わられた暁には、