ガンジーこと、佐藤公男先生の4月27日付けの「議員の役割とは」を読んで以来、考えているのだが、明確な答えが出てこない、市議会議員の役割について、思いつくままに記録しておこうと思う。
まず、佐藤先生は、議員の役割を3点ポイントとして挙げておられる。
①行政のチェック機関、②政策提言、③行政相談員の3つである。
市議会議員の役割とは、何よりも、市議会において議決権を行使することにある、と私は思う。
当たり前すぎて佐藤先生が記載されなかったのか、以下の通り、①と②に包含されると考えておられるのか、は分からないが、恐らく、それを議員の役割ではないと考えておられるわけではないと思う。
私は、今のところ、議会と行政との関係は、議会が方向を定め、行政がその方向に沿って行政事務を実施する、という関係であるべきだと思う。
・議会が、交通の利便性よりも、事故のない道路を作るべきだという方向を定め、行政が道路の速度制限をしたり、車両侵入禁止区域を作る、とか
・議会が、開かれた議会を目指す、という方向を定め、行政が議会だよりを作成する、とか
・議会が和食を食べたいといい、行政がそばを打つ、とか
この議会の定める「方向」に細かさ、という意味の制限はないと思う。
いい街を作ろう!でも、中央図書館の真ん中の机が古くなったので、買い換えよう!でもかまわない。
かまわないが、市の抱える様々な問題を解決するに当たり、あまり細かい話をしている余裕はない、と普通は思う。
で、この「方向」を作る作業、これを②政策提言、というのであれば、この能力を議員さんが持っていればよりよいとは思うものの、それは必須ではないと思う。
むしろ、誰が提言したってよいのだが、その提言を正しいと思ったら賛成し、間違っていると思ったら反対する、ことを私は議員さんにもっとも望んでいる。
もっとも望んでいるのに、それすら叶えられていない、という思いがある。
別の視点で考えてみると、議員さんに与えられた特権、というか明確な、誰かに任せられない仕事は、議会で議決権を行使することしかないように思われる。
それゆえ、議員さんには良識に従って、市の方向を判断していただきたいと思う。
次回はこの議員さんの判断にかかる問題について考えてみたい。