手元に詳細なデータがない、どころか、一切、なんのデータも見ていないのだが、ひばりヶ丘駅周辺の国際化は進んでいないように思われる。
一個人の、しかも日中どころかひばりヶ丘のアクティブ滞在時間の短い一個人の体感として、外国人とすれ違う機会はあまりに少ない。
その是非はさておき、外国料理のお店は多い。
お隣韓国料理のお店は、そのものずばりではないが焼肉屋があり、インドカレー、タイ料理、フレンチ、スペインとデートでも接待でもオススメできるようなお店がそろっている。
しかし、なかんずく多いのが中華料理屋である。
同じ中華、とひとくくりにしたくないほど、バラエティーに富んだ店がそろっており、一人なのか、デートなのか、家族なのか、子連れなのか親連れなのか、等々、条件によってオススメし分けられるだけのラインナップは揃っている。
何なら、アンジャッシュの渡部氏よろしく打順を組むことだってできそうだ。
北口の香蘭のようなリニューアルもあれば、南口の寒舎のようなニューカマー(まあこちらも移転・新規ですが)もあり、西東京市の中華街くらいは言っても怒られることはないだろう。
そんな中華激戦区、ひばりヶ丘駅周辺の中華料理屋の中でも、今回取り上げたいのが、「泰豊飯店」と「天天」。
まず、泰豊飯店は北口を出て、細道を抜けてパチンコ屋に突き当たり、バス停に向かう道の右手にある。
行ったことある人にしか伝わらなそうな説明で自分でもがっかりである。
怪しげなビルの2階にあるこちらは、こあがりあり、テーブル席あり、どんなメンバーでも使いやすい。
料理は、いい意味で、本場っぽい味がする。
そして、店員さんが優しい。頼んでいないものをサービスしてもらったことがあるくらい優しい。
なお、店内には小さな水槽があり、子連れで待ち時間を過ごす苦労も少し軽くなる、かもしれない。
もう一つ、天天は、中華料理屋と言うべきか、ラーメン屋と言うべきか。
こちらは、パルコの前の通り、ラブホの前を通った右手にある。
担担麺 天天が正式なお店の名前なのか、担担麺、それも汁無し担担麺がイチオシである。
花山椒の香りがよく、人によっては辛さゆえに敬遠するかもしれない。
そんな人には、汁ありの担担麺もあるが、鶏塩ラーメンがあり、こちらがおすすめである。
限界まで攻めた塩味が、濃厚な鶏だしと相まって、飽きのこない味と言える。
そして、こちらも店員さんが優しい。
地元のお店は、地元のよく勝手知ったる人にフォーカスしがちであり、一見でも楽しめるところは探すのに苦労する。
この両店はその心配はなく、初めてでも2回目でも、常連になっても、楽しい時間が過ごせること、請け合いである。