忍者ブログ
東村山市中央公園周辺に住んでいると世界はこう見えています。偏見多めでしょうが。

今、パーティと言えばずんだ餅である。

2016年の真田丸にはまった私はストレートにそう思うが、きっと23年後になってみると、自分でもずんだ餅?になっていそうな気がする。

同様に2015年にはパーティと言えば、赤ソニア入れんのか、ラーが最強なのかって感じだったが、今既に、ナンダそれ?となりつつあるし。

 

そのパーティであるが、多くの日本人には違和感のある言葉であろう。

リア充のための、笑顔があふれる桃源郷。

私も正直そう思っている。

そして、自分には関係のないものだとも思っている。

 

まあ考えてみれば、忘年会だって、新年に親戚一同集まるのだって、パーティと言えば、パーティだ。

人が集まる、楽しい集い、それがパーティの意味なのだから。

銭湯でコーヒー牛乳片手に政治談議に花を咲かせるのもパーティ。

戦闘態勢でママ友同士、ファミレスで子供自慢を炸裂させるのもパーティ。

先頭に立つものが、パーティと呼べば、その集まりはパーティとなる。

 

Googleでパーティを検索すると、結婚披露宴や2次会をパーティと呼ぶことが多いようだ。

そして、次に多く検索結果として引っかかるのが、婚活パーティである。

パーティという言葉が奥ゆかしく使われている現状が伺え、興味深いものがある。

 

さて、昨日は、業界団体の忘年会があった。

元々は社長が出席する予定であったが、多忙につき、代理出席を命じられたのである。

社長から依頼されるくらい偉いのか、と誤解されたくないのだが、上司が命を受け、スルーされ、回ってきただけの話である。

 

この忘年会、業界団体各社の社長さんが集まる会である。

当然のことながら、知り合いは誰もいない。

更にややこしいことに、私の勤め先は、ひょんな縁があって名を連ねているものの、同業ではない。

という状況の忘年会、困ったことに立食パーティなのである。

 

立食パーティで独りぼっちをかこうことの辛さは改めて申し上げるまでもないだろう。

とにかく身の置き所に困ってしまう。

文字通り、どこに立っていていいものやら、すら分からないのだ。

 

困った私はとりあえず、ネットで情報を探し求めた。

独りぼっち、パーティ、教えてGoogleである。いや、助けて、なんだけど。

 

一番最初に見つかったのは、誰もお前のことなんて気にしていないから、という当然の指摘である。

まあそうだ、その通りだ。だって、誰も知り合いじゃないんだから。

ただ、理屈面はそれでいいのかもしれないが、それで置き所問題が解決するわけではない。結局、どこにいたらいいのか、は分からないままなのだから。

 

次の解決策は、食べれるだけ、食べろ!である。

食べている間は、食べるという役割を果たしていることになる。

それこそがお前の身の置き所である、という理屈だ。

これは分かりやすい。社会性動物たる私たち人間は役割があることで、精神を安定させることができる。

ところが、この解決策には一つ、とんでもないハードルがあり、私は胃腸炎で何も食べることができなかったのだ。

いや、食べられることは食べられるのだが、食べた直後にお腹が痛くなりトイレにこもるはめになる。

だったら初めからトイレにいればいいじゃん、もっと言えば、そもそも出席しなければいいじゃん、という話で解決にはならないのだ。

 

で、三つ目の解決策は、同じく会場にいる独りぼっちさんに話しかけてみろ、である。

結論としては、これを実践し、無事に乗り切ることができた。

 

独りぼっちさんを確保することの難点はいくつかあるが、まず、声を掛けるハードルが高い。

私は個人的にここはあまり苦労しないのだが、まあ勇気を持って突撃してみるよりほかはない。

次のハードルは、一度話しかけたはいいものの、下手するとパーティの間ずっとその人と話していなくてはならず、間が持たなくなる、ということではないだろうか。

この点、昨日のパーティでは、出席者全体の年齢層よりも私が極端に若く、話しかけた相手も同世代だったこと、から、相当に奇異の目で見られたことが有利に働いた。

ドいうことかというと、二人で話していることで、偏屈で話の通じない人間ではないことの証明がなされたのか、多くの人が次々と話しかけてくれる、という幸運に恵まれたのである。

 

今回は無事に逃げ切れたものの、じゃあもうパーティはばっちりだよね♪と言われるとそんなことはない。

行きたくない気持ちにいささかの揺らぎもない。

思うに、日本人には、知らない人の混じる立食パーティが向いていないのではないか。

にもかかわらず立食パーティがなくならないのは、主催者側にとって、用意が楽、というのが要因ではなかろうか。

だって、席の数を確保するとか、飲食物をサーブするとか、その辺の手間が一気に解決するわけだから。

 

仕事の団体では、しばしば、「日本」というキーワードが強調され、非常に奇異に思うことがある。

日本発のなんちゃら、とか、日本の産業をうんちゃら、とか。

なんだこの普段、友人と話していても全然耳にすることのない愛国精神が突然発揮されるのか、というびっくりである。

マスコミの報道がそうであるように、ビジネスの場でも、建前としてはそれが必要なのかもしれないし、日本国内で話している以上、大半のビジネスはマザーマーケットで戦う上で、日本を意識する機会が多いのかもしれないが。

そんだけ気にするなら、まずは日本人には合わない立食パーティを止めなよ、と帰り道々、誰にともなく八つ当たっていた。

そして、来年になったら自分の発言の意味が分からないのだろうなと思いながらも、日本を意識するなら、カナッペじゃなくて、ずんだ餅を置こうよ、とも思った。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
mimomemo
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター

Copyright © [ はちこくやまから見える世界 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]